秋は収穫の時♪】
 無農薬でりんごを栽培している方の本を読みました。その方は、無農薬を志してから試
行錯誤を15年もの間繰り返し、ようやくたどり着いたのです。それまでは収穫が無いので
すから、収入もゼロ、家族は極貧の生活を送ることになっても、無農薬をあきらめるよう
父親に言うことは無かったそうです。そしてある日、死を決意して山に入った時、目の前
にたわわになったりんごの木を見て(実はどんぐり)、我に返りその木を良くみてみると、周
りは雑草が生え、土はやわらかく良い香りさえしている。そこで、ハッと気づいたのです。
「今までは地表に出ている木ばかりしか見てこなかった。地面の中は気にしなかった…」
と。さしずめ、地面の中とは良いフォームやタッチ基本練習ではないでしょうか。こうし
た点が充実すると自ずから演奏が良くなります。実りの秋です、今年の収穫はどうですか?


全日本ギターコンクール合奏部門〈学校の部〉10.10

 東京で行われたコンクールを久しぶりに審査してきました。今年は3.11の震災で大きな
被害を受けた東北地方の名門校2校が出場するので「実際にその演奏を見たい」との思い
があり、審査を引き受けました。そのひとつである宮城県の大河原商業高校は、練習中に
地震に襲われ、家庭に大きな被害を受けた部員も居り、2ヶ月間は何も出来ずに過したと
のこと。また、福島成蹊高校は原発の影響からギター部員が急激に膨れ上がり、練習する
ギターが無い状態が数か月続いた。こうした状況下で、どんな演奏を聞かせてくれるのか
どうしても聴きたかった。結果はすごいことになりました。
大河原商業高校が最優秀賞で6連覇。福島成蹊は金賞とNKG大賞を獲得。2ヶ月のブラ
ンクを微塵も感じさせること無く一糸乱れずに美しい音でドラマを作り上げた大河原。半
数がギター未経験の新入部員にもかかわらず素晴らしい音で全くごまかしの無い演奏を見
事に披露した福島成蹊。共に限りない拍手を送りたい。
 一体どうしたらこのように短期間で驚異的レベルまで作り上げることが出来るのでしょ
う。もちろん、部員の凄まじい努力は言うまでもありません。しかし、それだけでは限り
があります。やはり“正しい伝統”が、両校には根付いております。フォーム、基本練習
の仕方、合奏前の徹底したパート練習、先輩と後輩の役割、そして、何よりも“素直さ”
が図抜けています。この、素直さも伝統なのです。音楽に対して、先生に対して、指導者
に対して、先輩に対して、また、後輩に対しても…。こうしたたくさんの“正しい伝統”
があるから、毎年部員が育ってゆくのです。
 我がオーケストラにはどんな伝統が根付いてきているのでしょうか。もう一度良く考え
てみたいと思います。

日本の旅情」がいよいよ完成に向かいます。
11/20は近江八幡市民音楽祭に是非おいでください。



これからの行事予定です

11月 6日(日) 安土町文化祭(安土町セミナリヨ)
 11: 30〜  ギターアンサンブル湖風出演
11月 6日(日) アクティふれあいコンサート
  13:30〜  ギターアンサンブル湖風出演
11月20日(日) 近江八幡市民音楽祭(文化会館)
  13:00〜  市民オケ出演「日本の旅情」再演
12月18日(日) クリスマスコンサート
  14:00〜 近江兄弟社学園ヴォ−リズ平和礼拝堂
        一人でも多くの人にお声がけを!
12月24日(土) クリスマスライブ(教室)
  19:00〜 いつものサタデーナイトライブです。
       参加者募集しています。




川口秋子の出会いのハーモニー

 子ども達が5才と3才になって、久しぶりにヴァイオリンを習いに行こうと思った。YMCA
に問い合わせてみたら、子ども達を連れて行ってもいいとのことで、嬉しかった。レッス
ン室のとなりに本のコーナーがあって、絵本を読みながら待っててくれたけど、当時3才
の長男が、必ず途中で「おしっこ!!」と言うのが困りものだったっけ。そんな時でも先生は
にこやかに中断してくださって、毎回恐縮していた。まだ20代の若い先生だったけど、い
つも美しい音で見本演奏してくださって、うっとりと聴きながら、いつの間にか先生が自
分の年齢より低くなったなあと思ったりした。そう、今までいろんな楽器を習ったけれど
いつも先生は年上だったんですよ。いや、別に先生の年齢なんて問題ではないのですが。
当たり前のことだけど、「いつまでも同じではない。物事は変化していくんだな」と実感し
た時かもしれない。残念ながら、あの後、第3子妊娠でまたヴァイオリンから離れてしま
った。そんな訳で、全然上達しないまま、年月だけが過ぎている。




それゆけ 滋賀市民ギターオーケストラ

 日本の旅情」はスペインのギタリスト、サンルーカル氏が来日し、新堀ギターオーケスト
ラに強く感動し、帰国後も“涙がにじむ程の思い出”と語りペンを走らせた叙情溢れるも
曲です。更に、それを新堀先生の名編曲で、2台のソロギターとギターオーケストラとのコ
ンチェルトに生まれ変わりましたが、ピアノ、フルート、チェロ、トランペット、ホルン
それに混声合唱まで加わって、大変色彩豊かな素晴らしい作品になりました。もちろん、
演は新堀先生指揮の新堀ギターオーケストラでしたが、その後、ギター専門校の合同定期
公演のフィナーレとして、20年以上も演奏されています。私もその指揮を十数年続けてま
いりました。ステージに溢れんばかりの奏者にる演奏は迫力も満点で、大きな感動を毎回
味わうことができました。しかし、ギター専門校ですから、ギターとピアノ以外の楽器は
シンセサイザーに頼る他ありませんでした。コーラスもギター奏者が弾き語りで行いまし
た。私は、近江八幡市音楽連盟に加わってから、いつも皆で一緒に演奏したいと思ってお
りました。何しろ連盟にはコーラスを始め、弦楽合奏も吹奏楽もいるのですから、この曲
にはぴったりなのです。幸い、2月の会議で皆に問いかけたところ、誰も反対意見はなくみ
な真剣に練習に励んでくれました。私は個別に合奏団を周り、調整しました。合せは当日
の10分のみ。こんな状況でしたが、文化祭では何とかカタチになったと思います。
いよいよ、音楽祭が“本番”です。世界で誰もやったことの無い、ここだけのサウンドを
大いに楽しみましょう。(小山)



アンサンブル&市民ギターオーケストラの予定
ギターアンサンブル湖風 11月の練習日
 11/5  11/19  於、教室
練習曲
「宇宙戦艦ヤマト」 「平和に生きる権利」「日本の旅情」   

滋賀市民市民ギターオーケストラ 11月の練習日
 11/12  11/26  於、アクティ近江八幡
練習曲
「バロック風春が来た」「ガボット」「バロック風 雪」




 ♪教室からのお願い♪
・授業料の納入は口座振替でお願いいたします。
・レッスンは月3回までです。回数制ではありませんので、
生徒さんの都合で2回になっても1ヶ月分です。
(可能な限り振替レッスンも行います)




滋賀新堀ギター音楽院 小山清のギター教室