【 一年のしめくくりはクリスマスコンサートです 】

 いよいよ今年も残すところ一ヵ月足らず。今年もクリスマスコンサートが年の最後を飾ります。
滋賀での開催は8回目になりますが、“新堀ギタークリスマスコンサート”としては今年で第48回目と
なります。今回はこのコンサートについて少し解説いたします。

@ 傷心の新堀先生がザルツブルグで大きな感動
 1965年の冬、新堀先生は信頼していた職員に裏切られ、音楽の力の限界を感じ、ひっそりと
オーストリアに旅立ちました。音楽院をたたむ前に、もう一度音楽の都で直接その音楽に触れてみよう、
との決意でした。そこで、ザルツブルグの宮殿で行われたコンサートに出会ったのでした。
キャンドルを囲むように弦楽四重奏が表情豊かに演奏し、何と一曲以ごとに
演奏者が楽しく解説をしてゆくのです。演奏の見事さとその雰囲気のあたたかさに堀先生は
「これだ!!」「日本でも解説付きのコンサートを行ったら、愛好者を大きく増やすことができる!」と、
強く決意して帰国したのでした。そして翌年の12月。杉並公会堂を満員にして、日本で初めて
解説付きコンサートを行い大成功を収めたのでした。
今でこそ、演奏者がしゃべることは当たり前のようになっていますが、当時は専門家から非難された
こともあったようです。

A みんなでつくるコンサート
 このコンサートのコンセプトの一つに、“その年で大変活躍した人やグループに、プロアマ問わず
参加してもらう”というものがあります。「もう一度あの演奏を聴きたい」とい要望にアンコールとして
応える。又、その地域で活動している音楽愛好者と一緒にステージを作ってゆくのも特長です。
今年は、コンクール初出場で銀賞受賞の小出民雄さんに出演してもらい、地域の代表として
湖南のサラバンドの皆さんをお呼びしています。

B 後は全員で“きよしこの夜”(聖夜)の大合唱
 これも新堀先生の体験から始まったのです。ザルツブルグから列車で数駅いったところに
オーベルンドルフという町があり、小さな教会があります。ここが“聖夜”誕生の地であり、
今でも毎年クリスマスにギターの伴奏でうたわれています。多くの観光客が訪れますが、
狭くて入れないため皆外でなかから聞こえてくる歌声に耳を傾け、それでも大きな
感動を得て帰るとのことです。ギターで生まれた世界中の人が知る名曲を、コンサートの最後に
来場者と共に歌って締めくくるのです。私は41年間毎年このコンサートに出演してきました。
きよしこの夜を歌い、皆のハミングのなかで一年のお礼を会場のみなさんに話していると
いつも胸が熱くなります。「音楽をやっていてよかった!!」という気持ちになります。



【 今年のクリスマスコンサートは・・・ 】

 今年も近江兄弟社学園ヴォーリズ平和礼拝堂で行います。こコンサートに最もふさわしい会場では
ないでしょうか。ヴォーリズの精神を受け継いで作られた礼拝堂は、落ち着きがあり、音もやわらかく
会場の隅々まで広がる感じがいたします。しかも開演前は、ステージ正面のガラス越しに八幡の旧市街の
街並みや、八幡山が見え、近江八幡ならではの雰囲気も味わえます。

  



 幕開けは、ギターアンサンブル湖風による“ガボット”です。このコンサートの定番ですが、
会場とマッチし、いやが上にもコンサートの期待感を高めてくれます。続いて、近江兄弟社学園のギター
アンサンブル部が演奏する予定です。全員今年からギターを始めた1年生6人による、
”オブラディオブラダ”です。そして、ゲスト出演は湖南市からサラバンドの皆さん。結成29年の歴史と
チームワークで、“サザエさん”“東京ブギウギ”を演奏。
 レギュラー陣では、岡田京子先生のグールプ“以音”が登場。お琴プラス様々な楽器コラボレーションで
“ 情熱大陸 ”を披露。今年の中部関西ギターフェスティバルで初出場ながら銀賞に輝いた小出民雄さんは、
ヘンデルの“サラバンド”を独奏します。また、カイン2/2の岸上ご夫妻はマルチェロのオーボエ協奏曲から
の選曲で、今年も私達を楽しませてくれます。
 私は先日のコンサートで演奏した“バーデンジャズ組曲”を演奏します。
ギターアンサンブル湖風はフェスティバルで金賞と県知事賞を受賞して大いに乗ってます。
今年のメイン“春よ、来い”は絶妙な演奏が期待できます。”バロック風「雪」”も聴き応えがあります。


 さて、市民オケは4曲演奏します。ヴィヴァルディの“調和の霊感”はこの会場に大変よく合います。
“海の見える街”はおなじみのジブリの曲ですが、後半のジャズワルツ風のサウンドがとても面白いと
思います。
 そして、“インザムード”グレンミラー物語でおなじみのスタンダードナンバーです。市民オケでは各楽器の
特徴がよく味わえる編曲となっています。市民オケ最後の曲は恒例の“フレールジャック”です。
たった一人の演奏者にどんどん楽器も人も加わり最後はハンドベルも加わって平和の大合唱。
誰もが参加できて、壮大な音楽の宇宙を体験できる、市民オケの原点です。
 そして、プログラムの締めくくりは、ギターで作曲された“聖夜”を、今年も岸上先生のギターで
会場の皆さんと共に合唱します。
 みなさんもぜひご参加ください♪


『 クリスマスコンサートに是非お出で下さい 』 

とき:12月23日(日) 13:30 開場 14:00 開演 
ところ:近江兄弟社学園ヴォーリズ平和礼拝堂 本館5F
入場料 大人 1,000円 小中高生500円
※収益金は全額、東日本大震災の義捐金とします。

【 お願い 】
駐車場はチケットの裏面に表示しておりますが、台数に限りがあります。できるだけ相乗りでお越し下さる様
お願いいたします。また、駐車する場合は個人契約者名が表示されているブースには駐車されないよう
重ねてお願いいたします。 
 

 今年もクリスマスコンサートの季節がやってきました。このコンサートが近づくと今年も終わりだなあと
感じます。すっかり生活の一部となったギターと出会って7年。初めて教室をたずねた時からギターの
楽しさにひきこまれて今に至ります。
 ギターの楽しさをより広げてくれたのが市民オケです。初めての市民オケの練習は「ド」と「ソ」の
2つの音だけの参加。それでもみんなと音を合わせて曲が出来上がっていく感動で胸がドキドキ
したのをおぼえています。あれからたくさんの仲間といろんな曲をつくりあげてきた市民オケは
益々私の中で大きな存在になっています。
 今年のクリスマスコンサートもとても楽しみ。そして来年もまた新しい仲間と素敵な曲との出会いが
ありますように♪ 


 ( 冨田由紀子 )     



【 アンサンブル&市民ギターオーケストラの予定 】
 ◆滋賀市民市民ギターオーケストラ 練習日
  12/8 /22 アクティー近江八幡……練習曲 海の見える街 調和の幻想op3-8 インザムード

 ◆ギターアンサンブル湖風
  12/1 /15    教室……練習曲 春よ、来い、バロック風“雪” 他


年末年始教室のお休み
 12月29日(土)〜1月7日(月) の間は、教室はお休みです。
 1月8日(火)から通常通りレッスンを行います。



 ♪教室からのお知らせ♪


・授業料の納入は口座振替でお願いいたします。
・原則として当日のキャンセルは振替いたしません。
・1月、5月、8月以外の月は第5週目の通常レッスンはありません。
 予約は4週目まででお願いいたします。
・レッスン前にチューニングしておいてください。






滋賀新堀ギター音楽院 小山清のギター教室