【 第22回中部関西ギターフェス 8月25日 in 愛知・大府市 】
♪中部関西ギターフェスティバルとは?
この地域最大のギターの祭典で今年22回目の開催となりました。このフェスは日本教育
ギター連盟が主催して、愛知・三重・岐阜・滋賀・京都・奈良の6府県持ちまわりで行われています。
独奏一般&ジュニア部門、重奏部門、合奏部門のコンクールがあり、それぞれの受賞者は
全国大会への出場資格が得られます。
♪滋賀が最多の参加者
今年は名古屋市の隣の大府市が会場でした。教室関係では市民オケ…31名、
アンサンブル…15名、一般独奏部門5名、ジュニア独奏部門2名が参加しました。
これまでで一番多い参加者でしたし、他の地域と比べても滋賀の参加者が一番多数でした。
毎参加者が増えていることは何より素晴らしいことです。
♪レベルが高い独奏部門
このフェスの独奏部門はレベルが高いです。先生として活動している人も参加しております。
30人の方が参加されましたが、金銀銅賞に入賞した人は、先ずノーミス(一般の人が分るような)
であり、しかもギターの音が美しい。審査委員長の中村先生は、「スタートの部分は特に重要で、
ここでのミスは致命的」と話していました。滋賀では、小出民雄さんが銀賞、岸上洋子さんが銅賞を
見事に受賞しました。
♪あっと驚くジュニア独奏部門
なんと「モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲」を弾ききった小学生がダントツで金賞。
ビックリでした。滋賀から出場した2人はしっかりした音で丁寧な演奏でした。
これからが楽しみ!
♪厳しい評価を受けた合奏部門
このところ市民オケかアンサンブルのどちらかが良い賞をいただいて居りましたが、
今年はしっかりと厳しい評価をいただきました。市民オケが奨励賞、アンサンブルは銅賞でした。
審査員からは各楽器の音程の問題や、ステージ衣装についてのお話がありました。
最優秀の岐阜は演奏もさることながら、1曲目と2曲目では衣装をサッと変えて演奏し、
とても雰囲気がアップしてました。他の団体も、日本の曲では法被をまとったり、カラフルな
シャツだったり、きちんとしたタキシードでビシッとした演奏を決めたところもあります。
滋賀は2団体とも白シャツに黒のみでした。
♪市民オケの反省点と今後について
一番の問題は、キチンと弾けない状態でステージに上がってしまうことが、日常化しつつ
あることではないでしょうか。私は練習中に「音を間違っても、弦1本違っても良いから」
と話しますが、それはあくまで、音符を正確に出したうえで、曲の表情をつくるために、
指揮を見て一緒に呼吸する為、指が少し怪しくなっても構わないと言っているつもりです。
やはり音符に書いてある音はキチンと弾けるようにならないといけません。
一番悪いのは私ですが、ここ数年、市民オケの原点である「皆で一緒に合わせる」ことがおろそかに
なってきています。原因は曲が難しくなりすぎて、指が追いつかない状態で
毎回の練習を迎えています。技術的に「普通に練習したら弾ける」楽譜で、個々ではメトロノームで
丁寧に弾き、合わせでは指揮を見ながら他のパートの音も聞きながら音楽をつくってゆく、
というのが理想です。今回奨励賞をいただけたことは、市民オケのあり方としては確かな評価を
もらったのだと思います。
フレールジャックを皆で真剣にやっていた時の気持が薄れてきているのは事実かなと大いに
反省しております。
もう一点、衣装の点も大きな反省点です。審査員から指摘を受けましたが、白黒だけで
現代の聴衆にとって物足らないのではないでしょうか。お金をかけてタキシ―ドやドレスをつくる、
ということではなく、曲にふさしい工夫をしてゆくことが大切だし、又、そういうことを楽しんで考えて
ゆくことも、演奏の向上につながるのではないかと思います。
正直な感想はやはり「大変悔しい思い」です。私自身少し慢心していた面があり、大変
反省しています。もっと謙虚に、丁寧に音楽と向き合っていかなければいけないと深く心にきざみました。
皆で一緒に音楽を楽しめるよう、努力してゆきたいと思います。
♪来年の会場は近江八幡文化会館!
来年は滋賀での開催です。2014年8月24日(日)、会場は近江八幡文化会館をキープしました。
大ホールを始めほとんどの部屋を予約しました。演奏も大変ですが何卒、運営面でのお手伝いも
よろしくお願い致します。
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