3月の声を聴くと春を間近に感じますが、私は左義長祭りが終わるといよいよ春本番とい
う気がいたします。左義長は地域の若者たちを中心に、ほぼ1年をかけてダシづくりを行
います。「ムシ」と呼ばれているその年の干支を、「台」と呼ばれるの円形や扇形の背景に
取り付けます。これらの飾りは全て穀物や海産物でつくりり上げます。その細かさ手間は
想像を絶するものです。完成はいつも本番2日前位です。そして、2日間街を練り歩いたり
(渡御と言います)日牟禮八幡宮の馬場でダシ同士でぶつかり合ったり(組み合わせ)したあと、
2日目の夜にはすべて燃やしてしまうのです。若者たちはその周りを狂ったように踊ります。
その奉火の瞬間は何度立ち会っても感無量です。
　1粒の豆、米をコツコツと貼り付け、地域の皆で藁を1本づづ選り、時間と手間をかけて
てつくってゆく日々の作業と、2日間の躍動感あふれる両面がこの祭りの面白さでもあります。
　ステージの華やかな成功の陰には日々のたゆまぬ練習があってこそですね。左義長と
ギターの練習にはとても大きな共通点があるように思います。

　平成版の「フレールジャック」は輪唱の技法を使ったシンプルな編曲です。誰でもすぐ
に参加できるので、いろいろな合奏団で演奏していただきましたが、もとは、上越市民ギ
ターオーケストラの為に書いたものなので、滋賀市民ギターオーケストラの為に書き直し
たいと数年前から考えていました。
　例えば、この平成版のピアノパートは当時、私の生徒さんだった、村の牧師さんのため
に書いたパートです。メンバーの顔ぶれによって編曲が変化するのが市民オケの面白さだ
と思います。
　新元号版では平成という時代をふり返って、私の印象と新しい時代への希望をもり込み
ました。今までは他人事のように鐘が鳴るのを聴いていましたが、これからは1人ひとり
が鐘を鳴らしていかなければなりません。歌詞を1文字かえただけですが、意味合いは全
然ちがいます。
　そして、ハンドベルは天使の声です。天使の声は光です。光は傷ついた人々を癒し、傷
ついた大地を浄化していきます。人間の命は有限ですが、天使の命は無限だそうです。
ハンドベルのパートだけ終止線がありません。なぜなら終わってほしくないから。永遠に響
いてほしいからです。
　新しい時代にどんなことが起きようとも、音楽の力を信じたいし、人類の叡智を信じたい
です。そんな気持ちを込めました。一人でも多くの方に演奏してもらいたいです。

 サタデーナイトライブやります！
　　　ー参加者募集中ー
　平成最後のライブです。発表会に向けての練習に、はたまた、
隠れた才能を発揮する場にもどうぞ。
　ギター独奏、重奏、弾き語り、ウクレレ、ハーモニカ、大正琴等々
電気を通さない楽器ならOKです。
　　　　３/30(土)　19：00〜
　　　於、滋賀新堀ギター音楽院

2019年の主な行事予定
　6月23日(日)　第14回大発表会(文芸セミナリヨ)
　8月25日(日)　関西・中部ギターフェス(京都)
　9月23日(祝)　ギター独奏＆重奏の会(予定)
　10月初旬　　　八幡堀まつり、野間邸演奏
　10月中旬　　　近江八幡市民文化祭
　11月24日(日)　近江八幡市民音楽祭(近江八幡文化会館)
　12月中旬　　　クリスマスコンサート(予定)
※上記の“予定”となっている行事は会場の都合で日程が変更になることがあります。
又、これ以外も随時イベントが入ってまいります。詳しくは毎月の我楽多通信でご確認下さい。

【　アンサンブル＆市民ギターオーケストラの予定　】

　◆滋賀市民ギターオーケストラ 練習日
　　　３/９,23…滋賀県婦人会館　平和に生きる権利、フレールジャック新バージョン

　◆ギターアンサンブル湖風
　　　３/２　… 教室 　秋の山々、アジエンス他

　◆中級合奏団　(ふなっこ)
　　　３/11、25…14:00〜15:00…教室

　◆ウクレレ合奏団(あゆっこ)　
　　　３/11、25…15:30〜16:30…教室　初めての方も大丈夫です。

滋賀新堀ギター音楽院　小山清のギター教室