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      【  我が師 新堀寛己先生について  】
       高校卒業後、日本ギター音楽学校(現、新堀芸術学院)に入学し、個人レッスンが新堀校長 
先生のクラスになりました。初回のレッスン。校長クラスは学校から2駅離れた西荻窪駅 
の新堀先生の自宅で行うので、同期4名でドキドキしながら向かいました。大きくてしな 
やかな手でギターを弾いてタッチの見本を示してくれましたが、その豊かな音量と美しさ 
      に驚きました。それが、新堀先生と直接話した最初の時でした。  
       
       以来、半世紀に及びます。滋賀に来てからは直接会う機会は減りましたが、やはりずっと 
「我が師」なのです。新堀先生からはギターの弾き方はもちろん、表現の仕方や指揮法な 
ど演奏にかかわることはもちろん、教室の運営、看板の貼り方チラシのデザイン、果ては 
、専門学校の運営まで指導を受けました。と言うより“仕込まれた”と言った方が近いよ 
うな気がします。チラシの原稿などは文字の間のミリ単位のずれまで指導され、FAXで 
やり取りするのですが、自分では良いと思って送ってもすぐさま全面に太く大きな×と“再 
提出”の印。そして、直すべきところにチェックが10カ所近く入り戻ってきます。“学長 
完了印”(OKの印)をもらうのに4〜5回やり取りすることもありました。決して妥協する 
ことはありませんでした。それは、オーケストラの練習においても如何なく発揮され、ほ 
んの数小節に1〜2時間かけることも度々、そのうち段々熱が入り、演奏者がもたついて 
いると譜面台を蹴飛ばし、楽譜が宙に舞うこともありました。とにかく怖かったですね。 
専門学校時代にいろいろイベントを行いましたが、そこに「新堀先生が来る。」というだけ 
      で、食事は喉を通らなくなり、神経がピリピリし、胃が痛くなる程でした。 
       
 それだけ音楽もその他の仕事も一つ一つに真剣だったのですね。しかし、そうして叩き 
込まれたおかげで、日本各地を指揮をして回り、台湾やシンガポールで合奏団を指導し、 
スペイン、ドイツ、アメリカでも自信をもって指揮し、大きな拍手を頂けるまでになりま 
した。ポーランドではなんとショパンのワルツを指揮してスタンディングオベーションだ 
ったんですよ。又、前述しましたが、演奏以外の“音楽家が社会で生きてゆくための”経 
済面について徹底的に仕込まれましたから、独立してポツンと滋賀にやってきてギター教 
室をやることに何の不安もありませんでした。しかし、新堀先生は、私が「独立したい」 
と申し出た時には何の返答もしてくれませんでしたし、余り口もきいてくれませんでした。 
数カ月くらい経った時でしょうか、三重のコンクールに私と二人で向かう車中でボソッと 
「仕方ないね。」と、ようやく認めてくれた次第です。どうも、新堀先生は自分の後継のひ 
      とりに私を考えていたようで、独立の申し出が大変ショックだったようです。 
       
 まあしかし、昭和9年生まれの御年86歳にして、未だにカリスマ性が衰えず新堀グルー 
プのトップに君臨しているのですから、私が後継など全く必要のないことです。40代に100 
キロ近い体重で、医者から「余命いくばくもない。」と宣言を受け、独自のダイエット法で 
素晴らしい健康を取り戻し、最近は健康長寿の本の著述でも知られています。本当にすご 
い師と出会えたことを大変感謝しております。 
       
       
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       年齢を重ねる毎に、演奏表現が大げさになって、しつこくなってくるのはなぜでしょうか? 
 @お客さんに飽きられないようにと、だんだん派手になっていく。 
 Aやはり何事も進歩、向上、改善が必要だ。 
 Bライブでは盛り上げなきゃ。 
 Cそれなりに音楽が理解出来てきたので、これが正しい。 
 D個性が大事。 
       Eそろそろ好きなようにやらせてくれ。 
       
というようなことだと思いますが、いかがでしょうか?自分自身も、だんだんしつこくな 
ってくるのは自覚しているわけですが、これはもう、そうしたくてうずうずしてくるわけ 
です。 前述のさまざまな理由と、わき出てくる衝動にはあらがえず、放っておくとそう 
いう演奏になってしまいます。あまりやり放題では節度がなくなるし、何より年寄りくさ 
      い演奏とは思われたくないし。メディアでも否定的な意見を聞くし。 
      一流演奏家のいわゆる「円熟」とは別物?…ですよねぇ。 
そうそうこれってひょっとして発酵、まさか腐敗…あ、「発酵」いいですね。 
あの人、年とっていい具合に発酵してきた。表面にうっすらカビ。おいしいカビ 。 
      これでいいのだ。 
 
 
       
                                    
       (バス・岸上淳)  
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      【 アンサンブル&市民ギターオーケストラの予定 】 
       
       ◆滋賀市民ギターオーケストラ 練習日 
         11/14、28…19:30 アクティー近江八幡  ファランドール、シルクロード 
       
       ◆ギターアンサンブル湖風 
         11/14、28…18:30 アクティー近江八幡  ワルツ、J.U.スーパーUMIKZE 
       
       ◆ふなっこ合奏団 (ギター)  
         11/9、23…14:00〜15:00 教室 
       
       ◆あゆっこ合奏団 (ウクレレ) 
         11/9、23…15:30〜16:30 教室 
       
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       ♪教室からの重要なお知らせ♪  
       
      教室は私一人で行っています。できるだけ円滑にレッスンができるよう下記の点にご理解とご協力 
      をお願いいたします。 
       
      ・授業料は口座振替にてお願いいたします。 
      ・1月、5月、8月以外の月は第5週目の通常レッスンはありません。予約は4週目まででお願い 
       いたします。 
       
      ◆予約&欠席について 
       ・予約は直接教室で行うか、電話にてお願いいたします。メールでも受け付けますが、 
        確認する時間により、遅くなることがあります。 
       ・レッスン当日のキャンセルは原則として振替を行いません。ましてドタキャンは×です。 
       ・予約確認のための電話は出来るだけ午前9時〜10時、午後1時〜2時の間にお願いします。 
       
      ◆感染症に関するお願い 
       ・風邪やインフルエンザ等感染症の場合は、初期症状でもレッスンはご遠慮ください。 
       私も同様の場合レッスンを休ませていただきます。尚、私の都合で休んだ場合は必ず振替を行います。 
       
      ・レッスン前にチューニングしておいてください。出来ればレッスン10分前に来て練習室で準備を 
      済ませレッスンの能率を上げましょう。 
       
       
       
       
       
       
      滋賀新堀ギター音楽院 小山清のギター教室 
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